わたしの住まい遍歴

いつの世も恋愛と住まいは悩みの種なわけで。


住まい選びってのは人生の節目でやって来ますが、学校で教わるわけでなく、親が教えてくれる機会もそうそうなくて、大概が必要になったその時に学び探し始めます。まさしく幾千もある住まい選びという大海原へ小舟で乗り出すわけです。

Kanenori / Pixabay

住まい探しは、皆んなトーシローなわけで

しかし、時間に追われ訪問した不動産会社の営業マンにせっつかれ、半ば流れに身を任せて契約する…そんな経験をされた方が多いのではないでしょうか。だって、住まいを本気で検討する機会なんて人生で数回しかないわけですから。

私も就職と共に一人暮らしを始め、そのまま社会人生活を送り、結婚と同時に分譲マンションを購入した経緯があります。

初めて一人暮らしを始めたのは、血気盛んな20代前半。仕事よりも遊びに夢中で、脳みそで考える前に脊髄反射しちゃうような兄ちゃんでした。

住まい選びも部屋の快適性なんかより街への近さで選ぶ分かりやすさです。1階に大家さん(今では珍しい氷屋さん)の事務所がある4階建の3階を借りてました。リビングというの概念のない、純和風な2DK(40㎡)で当然オートロックなんてなく階段のみです。ちなみに広島市の繁華街(流川町)へ自転車で10分圏内で、飲んで歩いて帰ると丁度いい酔い覚ましになるのも気に入ってましたが、世は氷河期時代で右も左も分からない兄ちゃんに支払われる手取りを考えれば、6万円近い家賃は少し文不相応でしたね。

しかも、極小バルコニーの真ん前は隣家の屋根…夏場はその屋根に反射した日差しが部屋中を灼熱のサウナ状態へ変貌させるオプション付きw

その後、結婚を機に広めの賃貸マンションを探してましたが、仕事柄(広告業)帰りが遅くなる事も多い為、街近郊で希望の60㎡代で探すと…なかなかありません。但し、探したのはWEB経由ばかりで実店舗には一度も訪問しませんでした。まぁ仕事柄、住宅関係の広告に携わることも多く、ある程度の住宅知識はあったのでネットサーフィンしてた時にたまたま条件の合う中古マンションをみつけ、そのまま不動産会社へ連絡してトントン拍子で契約へ。

決定権はやっぱり、オクサマ

ただトントン拍子になるには営業マンの手腕もありました。

契約前の内見会(実際の部屋や建物を案内してもらえる)の際、希望する部屋のドアを開けようとするとガチャっと、中から同世代くらいのカップルが笑顔で出てくるではないですか。誰も居ないと聞いていたのになぜ?と少々パニックになってると、営業マンが涼しい顔で部下が間違えてダブルブッキングしてしまったみたいですね〜。と素知らぬ感じでしたが、私も営業マンですので “ほほ〜、意図時に同じような客(サクラ?)をあててきたな” と感心してました。が、まんまと術中にはまった嫁。(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)

嫁)「中古だから、早い者勝ちってAさん(営業担当)も言ってたし、さっきのカップルもいい感触だったらしいじゃん。水周りも綺麗だったから、もう契約していいんじゃない!ね!!」

私)「あれはきっと営業手法なんだって。客もきっと部下とかじゃろ〜し。焦らして提示価格で買わせようって魂胆でしょ。値交渉はこれからよ。」

嫁)「Aさんはそんな事せんよー。それに売主さんも早く売りたいって言ってるらしいし、変な文句つけて他の人に買われたら悔しいじゃん!」

私)「…」

はい、バッチリハマりました。

もうね、こうなると購入に対して否定的意見は夫婦仲さえもこじらせるわけで。

まぁ、希望条件(価格、環境、南向き等)は満たしていたのでいいっちゃあいいんですが、定価で買うことに対して営業マンの血が騒ぐのと、多少なりとも住宅市場の知識がある分、両手取り(売主/買主どちらからも手数料が入る謎のシステム)で鴨がネギと包丁背負ってまんまと食べられに行かなくとも条件提示は可能でしょうし、せめて引っ越し費用分くらいは何とかできたと思うんですが、夫婦関係と天秤にかけ必要経費と割り切り、嫁の希望を素直に聞くことにしました。

その後は、無事?なんの障害もなく購入でき、上下階とのトラブルなく10数年が経ちました。今となっては割安の買い物だったなと嫁の英断を讃えてやりたいですね。なんせ最近の分譲マンションはバブル時代よりも高くなってますから、普通のサラリーマン家庭では買いたくても買ません。仕方なく中古マンションで探してもリノベブームも相まって、物自体が市場に出回らなくなってまして、10年以上前に買ったマンションが、今も同じ値段もしくは高く売買されてる状態です。古くなればなるほど維持管理にお金が掛かる(人間と一緒ですね)ことを考えると本体価格が高くなりすぎると結果的に新築を買うのとトータルでは大差なくなるのでは…とも思いますし。

その間にチビも家族に加わり、遠からず住まいを再考することになるでしょうから実益(仕事)も兼ねて、これからレビューして行きたいな〜と思います。

See you later !

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